瞑眩反応について「整体知恵袋.com」
整体知恵袋の田中です。
今日は
「瞑眩反応」について
お話をさせていただきます。
今日の話を知ることで、
可能な限り施術後に患者さんに
「揉み返しが起こった」
と言われなくなったり、
1回の施術で
「あっちもこっちも見てほしい」
という欲張りな患者さんへの
対処法も分かるようになります。
施術が終わった時、
人によっては
「あ、なんかクラクラする」
とか
「なんかダルい」
とか
いうことがあると思います。
これって、術者からみたら、
「好転反応」と思い、
患者さんからみたら
「揉み返し」とか言いますよね。
ですが、この感覚って
あくまで私感ですが、
「やる側の技術」
と
「受ける側の症例の程度」
によると思います。
分かりやすく言うと、
問題とその問題解決策のすり合わせ。
この2つの隙間を埋めるには、
施術前にゴールを
明確にしておかないといけません。
患者さんは、欲張りなので、
2つも3つも痛いところを言い、
1回の施術で
全部、よくしてもらおうと考えています。
もちろん、全部、調整してもいいんですが、
私の中では、1回の施術であちこち触るのは
刺激が混濁する(要はちゃんぽん)から
したくない、というのがあります。
しかも、経験上、
一番気になるところが良くなれば、
他はあまり気にならなくなることがあるので。
でもこれが逆だと、そうも行きません。
例えば、
腰が1番、肩が2番、3番が膝と言うような場合、
腰を8割、肩、膝1割ずつでも問題ないかと。
(不良は取り巻きを相手にするのではなく、
大将格を狙うのと似ています)
これが全部で3割、3割、3割、だと
まんべんなくやった感はあるけど、
患者さんからしたら、物足りない…
そして言われる、
「まだ、痛い」
なので、複数箇所、痛いといわれたら、
「一番、しんどい場所」
「一番、よくしたい場所は?」
と聞き、
「どんな動きが出来ないのか?」
「どんな時に痛むのか?」
「どんな動きならできるのか?」
「どんな時が楽なのか?」
それらを明確にして、
お互い理解して、
「じゃ、そのできない動きを
まずは取りましょう」
としないと、結局、
「なんとな~くいいかな?」
みたいな感じで終わってしまいます。
聞く側も、
単に「どう?」と聞くより、
「“初めと比べて”どう?」
というような感じで聞かないと、
単なる「どう?」だと、
患者さんも比べようがなく、
自分の一番しんどい時と
比較してしまうことが多い感じです。
ついでに言うと、
検査の方法や何をしたか、
どんな動きがダメで
どんな動きができるのか?
と言ったようなことを
きちんと記録しておく必要があります。
これは実際にあった話ですが、
施術して数日後、患者さんから電話があり、
「翌日から、体が痛くなった」と
言われたことがありました。
そこで、カルテを見返してみると、
患者さんが電話越しで訴えているところが
痛くなるようなことはしていなかった、
ということが分かり、
その時は、何事もなく終わったんですが、
(本人は帰宅後、何かしていても)
「触られた(施術された)」ということで
患者さんが勘違い、思い込み、
はたまた、いちゃもんなのか、
そんなこともあるので、
1つの対策として
頭に入れておいてください。
追伸
揉み返しについては、
Archiveに参加されている先生は
これを機に動画を
確認してみてください。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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