安易に決めつけてはいけない「整体知恵袋.com」
こんにちは。
整体知恵袋の田中です。
結論から言うと、
原因は膝ではありませんでした。
何の話かと言うと、新患さんの話。
先日、来られた新患さん。
股関節から膝にかけて痛い。
歩行時、跛行、というか
足を引きずるように歩く。
半年くらい前から腰が痛くなり、整骨院へ。
腰はよくなったけれど、
股関節から膝裏にかけての痛みが取れない。
整骨院では
「筋肉が炎症しているから、
時間をかけないとダメですね。
しばらく通ってください」と言われたようで、
週3回きてくれと。
言われた通り、しばらく通っていたけれど、
✔症状に全く変化がない。
✔やることがいつも同じ。
ということに疑念を抱き、
通院頻度を減らした、という。
その後、縁あって院に来られたのですが、
院長である父は、「膝裏が痛い」という訴えだけで、
「それは脛腓関節だなっ。
脛腓関節をまず見たほうがいい」と断言。
私に脛腓関節を診ろ、と遠回しに言ってきます。
しかし、ここは親子の壁(?)。
すんなり言うことは聞きませんw
なぜなら、この患者さんが
痛みを訴えている部位をみて、
直感的に
(脛腓関節ではなさそうだ)
と思ったから。
施術に入る前の検査は欠かせません。
身体の状態を観て見ると、
・体幹の右捻で左股関節に痛み
(外側、大転子辺り経絡で言う環跳らへん)
・後ろから見ると左肩下がりで左抑制型。
・左パトリック陽性。
・梨状筋テスト左陽性。
・左のアキレス腱が硬い。
ということで、
身体均整法の体型調整のルールに則り、
D10、S1、
S5(アキレス腱)
右捻が陽性→右L3、左D7調整。
左下腿内旋が固いので左距骨頭調整。
で、右捻の時の左股部の痛みは取れ、
PATも陰性になり、
歩いてもらうと足を引きずる様子もなく、
患者さん本人も「あれ?大丈夫そうだ」とのこと。
ほら。脛腓関節は触ってないんです。
(一応、確認で触診はしました)
経験が増えてくると、
どうしても自分のパターンに
ハメてしまいがちですが、
やはり、施術の基本は観察(検査)
今の患者さんの身体の状態を
部分的ではなく、全体的にどうなのか?
を把握することが大事。
なんでもかんでも経験に任せて、
安易に決めつけてはイケません。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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