「年のせいだから」は言い訳「整体知恵袋.com」
こんにちは。
整体知恵袋のたなかひろやすです。
患者さんの中には、
こんな細かい訴えをする人がいる。
・正座しにくい
・起き抜けは腰が痛いけど動けば治る
・明け方だけ足が攣る
・外反母趾がじわじわ気になる
・胡坐をかくと、片側だけ浮く
痛いわけじゃない。
日常が成り立たないほど
困っているわけでもない。
でも 「なんか気になる」
こういう訴えは、
おじい(父)に言うと、
バッサリ斬られる。
「歳なんだから、しゃあない!」
「みんな出るんだって。年や年」
「うちは痛み取りやねん。
その程度ならやらんでええわ」
こんなふうに言われたら、
患者さんは 反論の余地なし。
「……ですよね」
と引き下がるしかない。
でも、ワタシは思う。
それ、本当に歳のせいなん?
何気ない訴えの裏に、
実は 動きの本質 が隠れていることがある。
最近とくに感じるのがコレ。
外反母趾(傾向)と股関節の反応は
セットになって出ている。
外反母趾(傾向)の人は、
自覚の有無に関わらず
股関節に何らかの機能低下がある。
痛みとして出ていないだけで、
反応は確実にある。
先日も、こんな方が来られた。
「あぐらをかくと
右だけパタッと開かない。
鼠蹊部でロックがかかる感じ」
いわゆる外旋の出にくさ。
これは 肝経ライン が関係する。
肝経ラインといえば——
母趾(大趾)である。
なので母趾を軽く触れた瞬間、
ワタシの指に
“妙な引っかかり”
が伝わってきた。
ん?
再度、深く触る。
んんん?
これは……
ワタシは、
「違和感を違和感として抱かない」
を信条にしている。
だから、気になったら必ず深掘りする。
母趾の基節骨まわりを
丁寧に探っていくと、
コロッとした塊が奥に潜んでいた。
そこをわずかに緩める。
女性:
「え?……あれ? 開く。鼠蹊部が軽い……」
右股関節の外旋が、
するっと出た。
結局、原因は
股関節そのものではなく、母趾。
外反母趾(傾向)の“わずかな捻れ”が
肝経ラインの張りをつくり、
股関節の外旋にブレーキをかけていた。
・正座しにくい
・起き抜けの腰痛
・明け方の足攣り
・胡坐で片側が浮く
全部、
単なる “年” じゃない。
むしろ 細かい訴えのほうが、
身体のサインは明確。
「歳だから」で片づけると、
身体は置き去りになる。
でも、
小さな違和感を拾っていくと——
原因はわりとハッキリ出てくる。
外反母趾(傾向)も、
股関節の外旋制限も、
偶然ではなく、
身体のつながりとして必然。
細かい訴えほど、
未来の大きな不調の“芽”なんです。
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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