こんにちは。
整体知恵袋のたなかひろやすです。
おじいがよく言う。
「小指なんか何の役にも立たん。
強いて言うたら耳ほじるくらいやなw
拇指は一億。小指は1千万。
そのくらい価値が違う」
まぁ、ノリ半分、
笑い半分の話なんだけど、
昔からこの“小指ディスり”は
院内でよく出てくる。
でも、ワタシはその話を聞くたびに、
ちょっとだけ引っかかる。
……ほんとに、そうだろうか?
野口整体の身体操作のセオリーとして
「足は親指、手は小指」
という言葉がある
足は親指に意識を置く。
手は小指に意識を置く。
腰・腹を中心に体を一つに使うための秘訣。
母指で押さえる整圧でも、
母指そのものに力を入れるのではなく、
四指、特に小指の張りを使って母指を活かす。
小指に意識を置くことで肩が下がり、
脇が通り、腰と手が繋がる。
——つまり、小指は“補助”どころか、
体を一つにするための
スイッチみたいな役割を持っている。
これ、臨床でもトレーニングでも、
思い当たることが多い。
たとえば、プル系の運動。
背中を鍛える動き。
ラットプルでも、ローイングでも、懸垂でもいい。
小指・薬指が効いてないと、背中に入らない。
逆に言うと、
小指・薬指で引く感覚が出た瞬間に、
広背筋〜大円筋〜脇のラインが一気に繋がる。
これ、やってる人なら分かると思う。
母指・示指で引くと、腕トレになる。
小指・薬指で引くと、背中トレになる。
同じ動きなのに、効く場所が変わる。
解剖で見ても、面白い。
小指側って、いわゆる尺側ライン。
神経で言えば
C6〜8、T1あたりの支配が絡んでくる。
広背筋を支配する胸背神経も、
腕神経叢の流れの中で
このラインと関係が深い。
つまり、
小指側が背中へ抜ける神経回路を持っている。
だから、小指・薬指が働かないと、
背中の筋連結が起きにくい。
これ、筋肉単体の話じゃなくて、
神経・筋膜・運動連鎖の話。
臨床でも同じことが起きる。
手の使い方を変えるだけで、
肩の入り方が変わる。
小指側に意識を置くと、
肩が下がる。脇が締まる。背中が入る。
逆に母指側に偏ると、
肩がすくむ。腕が先行する。首が詰まる。
だから、母指が主役の操作でも、
実は小指側が“土台”になっている。
そう考えると、おじいの言う
「拇指は一億、小指は1千万」
これ、金額の話じゃなくて、
役割の話なんじゃないかと思う。
確かに母指は直接触れる。
押す。捉える。操作する。
でも、小指が働かなければ、
母指は孤立する。
母指は“先端”。
小指は“根”。
どっちが上とか下じゃなくて、
どっちもないと機能しない。
小指は耳をほじるだけじゃない。
背中を繋ぎ、
脇を通し、
腰と手を繋げ、
母指を活かす。
役に立たないどころか、
体を一つにまとめるための
鍵みたいな存在なんじゃないかと思うけど、、、
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