1. TOP
  2. 整体
  3. 専門書の正しくない読み方「整体知恵袋.com」

専門書の正しくない読み方「整体知恵袋.com」

整体 独り言 身体均整法 院内
この記事は約 4 分で読めます。 3,471 Views

整体知恵袋の田中です。

 

今日は、症例紹介にまつわる話を

させていただきます。

 

もしかしたら、

知っている話かも知れませんが、

それでも日常の施術の何かの

ヒントになればと思います。

 

それにプラスして、

専門書の「正しくない」読み方も

紹介させていただきます。

 

 

昔、いた整体院で、

あぐらをすると左の脛骨、

ちょうど膝蓋骨の真下、膝蓋靭帯らへんに

痛みがある女性が来られました。

 

なんですが、

 

困ったことに

その部分、あぐらをかく時だけ

ポコッと小さく、何かが出てくるんです。

 

階段の昇り降りや、

踏み込みの時には、

全く気にならない、とのこと。

 

あぐらのときだけポコッと何か出てきて、

痛み、不快感がでると。

 

本人は
「(出てくるのは)小さいころからあって、
そんなに気にはしなかったけど、
ここ最近、痛みが出てきた」

と言うこと。

 

あぐらなので、

左右の足を組み替えてもらっても、

左膝にはポコッと何か出てきます。

 

当時の院長が

「なんだろなぁ?」

「前に来てもらった時は、
ドロップ(テーブル)で
いくらか楽になったけど、
また出てくるということは、
違うんだろうな」

と考えている様子。

 

そこで、私は

「縫工筋じゃないですか?」

と一言。

 

すると、院長は

「なんで、縫工筋なんだ?」

と聞くので、ある話をしました。

 

縫工筋というのは、

「昔、裁縫を仕事にしていた人(仕立て)が
“あぐら”をかいて仕事をしていた時、
目立って見えた筋肉」

というトリビア的な話をしたら、

「そんな話、始めて聞いた。
なんで縫工筋っていうのか分からなかったけど、
そう言うことなのか!!」

 

と言って、縫工筋の調整をしました。

 

その後、患者さんに

あぐらをかいてもらうと、

ポコッと何か出ていたのも

ほとんど収まっていて、

痛みや不快感はない、

ということでした。

 

 

 

この「縫工筋」が「あぐら筋」というのは、

整体業界では、当たり前の話かと

思っていましたが、

身の回りに知らない人がいて

びっくりしました。

 

なんで、そんなどうでもいいような話を

知っているのか言うと、

昔、読んだ解剖の本に注釈的な感じで、

ページの下、本文とは関係のない欄外に

縫工筋と名前が付いた理由が

書いてあったんです。

 

それがなぜか鮮明に残っていたから、

あぐら=縫工筋、と結びついたんですね。

 

 

そういえば、

身体均整法の創始者である亀井師範も

「専門書に書かれていることは
もちろん重要だが、欄外に書かれていることに
問題を解決することが書いてあることもある」

と遺しています。

 

技術を学ぼうと専門書を買って、

技術の写真や本文のページばかり、

追うのも大事ですが、そう言った本でも、

前書きや技術のことが書いていないページに

先生が悩んでいたことが解決するヒントが

書いてあるかもしれません。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

\ SNSでシェアしよう! /

整体知恵袋.comの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

整体知恵袋.comの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!
整体知恵袋.com
今、あなたが、お読みの【整体知恵袋.com】を
購読されませんか?

もちろん、「無料」です。

体の痛みのことはもちろん、
整骨院、整体院の売上アップの
ヒントがたくさんあります。

 

登録された先生には、

集客に欠かせない考えの

レポートをプレゼント中
整体知恵袋ブログを受けとる

tanaka hiroyasu紹介 tanaka hiroyasu一覧

田中博康

田中博康

高校卒業後、整体(身体均整法)の専門学校へ。その後、柔整の専門学校へ。卒業後の3年間はカイロプラクティック院に従事。ここでAKA博田法を含め、腰痛調整の基礎を学び、応用を会得、奥義を体得。2008年千葉県習志野市で整骨院を開業。2010年にセールスコピーライティングに出会う。その知識を使い、既存の患者さんにレスポンス型の様々なダイレクトメールの送付を開始。特に休眠患者の掘り起こし、既存患者のフォローアップ、リピート集客(患)が得意。主な実績として、328円で98,840円の売上。患者さんの声、44%の返信率。2年半休眠だった患者の掘り起こしCV12.96%。164円で12,000円の売上など。メディアは、ダイレクト出版発行 “Magazine”2014年4月、10月。No B.S.マーケティングレター2014年9月号にて事例紹介。
「痛みがなくても定期的に通いたくなる治療院を創る手書きはがきの匠」
好きなものは、プロレス(国内男女外問わず)、メキシコ、筋トレ(2010年ボディビル出場)

この人が書いた記事  記事一覧

  • 呼吸、意識してる?「整体知恵袋.com」

  • 寝ながらスマホの果てに…「整体知恵袋.com」

  • 話を聞くことで信頼が生まれる「整体知恵袋.com」

  • ラーメン屋なのか?「整体知恵袋.com」

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。

  • 安易に決めつけてはいけない「整体知恵袋.com」

  • いつまで見て見ぬふりしますか?「整体知恵袋.com」

  • 毎日、成長できる仕事「整体知恵袋.com」

  • 危ないと思われています「整体知恵袋.com」

  • 【実例】くの字になった腰

  • 院を閉めました「整体知恵袋.com」