戻るには理由がある「整体知恵袋.com」

痛みが無くても定期的に通いたくなる治療院を
創る手書きはがきの匠　田中博康です。

「よくなってもスグに元にもどるでしょ？」

通院2回目の
六十代後半の女性が施術後に言いました。

この女性は、8年くらい前から

来てくれている患者さんのお姑さん。

腰の調子が良くなく、

大腿前面にしびれ、違和感があり、

近くの整骨院に長年通っている、とのこと。

過去には、近くの総合病院、中規模の病院、

近くの個人病院やら、鍼灸に通ったり、

仙腸関節をメインに調整する手技の

総本山のクリニックに通い続けたけれども、

一向によくなるような気配がない。

（病院では腰椎3番すべり症と診断された）

ついには、足を前に出すことが出来なくなり、

「普段は、ほとんど痛いと言わないのに、

ここ数日、痛いと言っている姑がかわいそう」

と言うことで、紹介で来てくださいました。

腰の調子が良くなく、

大腿前面にしびれ、違和感があるのですが、

色々、観察をした結果、

股関節に問題があるということが分かりました。

それが初診の時。

2回目はその股関節に関連する場所をメインに施術。

施術後に歩いてもらい、その変化を見てもらいました。

すると、来院した時と比べ、

しびれや違和感がないとのことで、

キツネにつままれた感じ。

そんなお姑さんが2回目の施術後に言ったのが

冒頭の

「よくなってもスグに元に戻るでしょ？」

という言葉。

そこで、わたしはこんな話をさせてもらいました。

今は、ゆがんでいる状態が、

いい状態だと体が思っている。

施術をして、股関節の動きがよくなっていることが

体自身がが不快と感じている。

なぜなら、ゆがんでいるのが当たり前だったから。

それを「本当はいい状態というのは、

こっち（施術後の状態）なんだよー」と

体に思い出させることが必要。

それは、どれくらい時間がかかるか、

個人差があるから何とも言えないけれど、

施術後の股関節の状態が、この先、何回かの通院で、

施術前にも同じような状態になってきたら、

元に戻る率はかなり少なくなる。

要約すると（できてない？）こんな感じ。

痛みが戻る。ということは、わたしの感覚ですが、

痛みの原因場所ではない場所を

調整しているからであって、

原因場所を見極めて、調整すれば、

元に戻るということは、ほとんどないんです。

この患者さんにやったことは、

検査（観察）として、パトリックテスト。

左右差を見て、左が硬いので、

これに関連する場所、

左踵、左第五中足骨、左鎖骨窩の調整。

中胸背部が丸いのでC5、

それに関係するL2の調整くらいです。

腰が痛くて、すべり症だからと言って、

その場所は触りません。

だってそこは結果だから。

結果が出ているということは、

それを生み出している原因があるはず。

（というか、あるんです）

それが痛みの根本的な原因場所。

それを突き止めていけば、

痛みが戻るということは、かなり少なくなります。

今日はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。

痛みが無くても定期的に通いたくなる
治療院を創る手書きはがきの匠　田中博康

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