こんにちは 整体知恵袋のたなかひろやすです。
最近、整骨院がまた増えてきましたね。 と言っても、 ほとんどがチェーン店ですが。 これ、どこかで 見た流れだなと思っていたら、 昔の電気屋さんです。 町のパパママショップから、 大量販売の大型店へと 移行していった、あの流れ。 業界としての未来が 少し見え隠れしている気がします。 そんな話はさておき、 チェーンの整骨院に多いのが、 とにかく メニューが多い こと。 整骨院なので、 一応は保険診療がメインですが、 保険だけでは経営が成り立たない。 だから自費メニューがずらりと並ぶ。 しかし── 色々書いてあるわりには、 何を解消してくれるのかが分かりにくい。 ワタシの頭が悪いのかと 思ったこともありますが（笑） おそらく、 多くの人が同じ感覚になるはずです。 選択肢が多いと「すごい」と 思われがちですが、 心理学では “多いより少ないほうが決断しやすい” ということが証明されています。 有名なのがジャムの実験です。 パンに塗る、あの普通のジャム。 ■ 24種類のジャム ■ 8種類のジャム どちらの方が購入率が 高かったかというと── 24種類ではなく、8種類のほう。 選択肢が増えるほど、 人は迷い、 「どれがいいか分からない」 という不安が生まれ、 結局、選ばないという行動に 出やすくなります。 これを 【選択のパラドックス】 と呼びます。 メニューの多さは 「強み」ではなく「負担」になる チェーンの整骨院のメニュー表を見ると、 ストレッチ、 整体、 骨盤矯正、 姿勢矯正、 筋膜リリース、 EMS、 ハイボル、 カッピング……。 確かに種類は多い。 でも、説明を読んでも読んでも、 何を選べばいいのか分からない。 これは、 ジャム24種類と同じ状態です。 人は、 「間違えたくない」 「失敗したくない」 という気持ちが強いので、 選択肢が多いほど決断が遅くなる。 本当は、 その人の状況に合わせて 必要なものが一つ選べる それだけでいいのに。 選ぶのは患者さんではなく、 施術者寄りになっている現実 本来、施術というのは 患者さんに選ばせるものではありません。 専門家側が必要な方法を判断して、 必要なだけ提供する。 患者さんが選ぶのはメニューではなく、 “誰に任せるか” のはずです。 ジャムの話からしても、 メニューの数を増やすほど 迷いが増えるだけで、 満足度は上がらない。 むしろ逆。 だからこそ、 選択肢を増やすのではなく、 選びやすくすることのほうが 大事なのだと思います。 ちなみにうちは 施術１つだけです。
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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