継ぐということ、続けるということ「整体知恵袋.com」
こんにちは 整体知恵袋のたなかひろやすです。
最寄り駅。 駅ナカにあったお店が、先日閉店しました。 患者さんからも 「え~、あそこ閉まっちゃったの?」 「ちょっとした買い物に便利だったのに」 「60年もやってたんだってね」 なんて声が聞こえてきました。 その話を聞いて、ふと思い出したのが、 ワタシが小学生のころから通っていた床屋さん。 去年の秋、店先に貼られた一枚の紙には、 こう書かれていました。 「60年、ありがとうございました」 先代のご夫婦と 息子さんの三人で営んでいた床屋さん。 ワタシが通っていたころには、 すでに息子さんがハサミを握っていました。 そして昨年、 その息子さんの代でお店を閉じた。 60年。 長いようで、あっという間でもある時間。 看板を守り続けるというのは、 ただ【続ける】ということ以上の覚悟が 要るんだなと、あらためて思いました。 翻って、うちの院。 来年で28年。 二代目として父(おじい)と 並んで働くようになって、もう6年。 昔も一緒に働いていましたが、 今のほうが長くなりました。 父が築いたこの場所を、 どんな形で“未来”につないでいくか── 最近、そんなことをよく考えます。 もし単純に時間だけで言えば、 個人の仕事で一代がだいたい30年前後。 二代で60年。 そのころ、ワタシは 今の父と同じくらいの年齢になっている。 そう思うと、60年という数字が 単なる“節目”ではなく、 「命のリレー」 みたいに感じてきます。 うちの仲間には三代目の先生もいて、 開業からすでに57年。 たぶん三代で 90年前後がひとつの限界でしょう。 それでも続いているというのは、 きっと“技術”や“名前”だけじゃなく、 「人とのつながり」を 次に手渡しているからなんだと思います。 父が残したものは、技術だけじゃない。 患者さんとの関係や、 空気感や、言葉の選び方。 それらをまるごと含めて、 “院という生き物”を どう守り、育てていくか。 60年という時間の中で、 自分は何を足し、何を残していけるだろう。 そんなことを考えながら、 今日も施術台に立っています。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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