時計をチラ見する理由って?「整体知恵袋.com」

こんにちは。 整体知恵袋のたなかひろやすです。 施術の時、ベッドに臥す前、 なぜか必ず時計をチラッと見る人がいる。 あれ、なんだろうなとずっと思ってる。 忙しいのか 次の予定があるのか たしかに、施術の内容よりも 「やってもらった感」で 満足度が上がる人っている。 ちょっと長めにやるだけで、 「今日はようやってくれたわ」ってなる。 でも、正直、 一番困るタイプだったりもする。 関西人なら、その満足度を 「今日はいつもより短かったなぁ」 なんて、チクリと笑顔で刺してくる。 ほんとは、 長い=親切、 短い=不満足じゃない。 この業界は「結果なんですよ」って言いたくなる。 (…いや、まぁ、こっちの都合だけど) でも、こっちがどれだけ 「結果重視」って思っていても、 お金を払う側からしたら、 「それなりの時間と体感は欲しい」 と思っていると思います 不思議なもんで、人っていつのまにか 「コース料理読み」ができるようになってる。 例えば、居酒屋の宴会コース 5,000円のコースだったら「この量かな?」 7,000円のコースだったら「1品増えてデザートかな?」 みたいに、なんとく料理の多さや内容が分かる。 こんな感じで 価格と内容をセットで評価するクセがあるのは事実。 だからうちみたいな、 遠隔調整や仙腸部だけで 身体が整ってしまうやり方って、 「あれ?…なんか知らんけど良くなった」 って感じで終わることもある。 しかもそれが、人に紹介しづらい。 本人は良くなってるのに、 いざ紹介しようとすると 何をしてもらったのか、 よくわからないから言葉が出ない。 結果、 「とにかく、良くなるから行ってみて!」 「説明はできないけど、体験して!」 → MLMの勧誘っぽくなる(笑) ほんとは、 技術を説明するよりも、 その患者さん本人の体験を 思い出してもらうことの方が大事なんだけど… 人は、ポジティブな感情ほど、 意外と忘れやすい。 脳の仕組みで言うと、 ポジティブな体験には ドーパミンが関わっている。 このドーパミンってやつは、 「快」 「嬉しい」 「スカッとした」といった気持ちを 作り出すけれど、その作用は一過性で、 記憶として長くは残りにくい。 逆に、ネガティブな出来事には ノルアドレナリンや扁桃体が関わる。 これは「危険回避」のために、 脳が強く・長く記憶するようにできている。 つまり── 「痛かった」「不安だった」 「失敗した」ってことは 何年経っても覚えてるのに、 「楽になった」 「ホッとした」 「気持ちよかった」は、すぐ忘れる。 だから、 「すごく良かったんだけど、 どう良かったかうまく言えないんです」 って人が出てくる。 その人にとって、 施術後の「快」はたしかにあった。 でも、それが記憶として定着しづらいだけ。 だからこそ── 定期的に、「あの体験」を 思い出すきっかけを与えることが必要。 ニオイでもいい、空気感でもいい、 「そういえば、前もこんな感じだった」 っていう小さなスイッチを用意しておく。 その体験の記憶が、 再訪のきっかけにもなるし、 信頼のベースにもなる。 まぁ…時計チラ見されるたびに、 「今日の施術、時間配分ミスったら 不満言われるかもな」 なんて考えてる時点で、まだまだ施術より 気遣いの修行だな、って思います(笑)
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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