腰痛だけじゃないんだよ?「整体知恵袋.com」
こんにちは 整体知恵袋のたなかひろやすです。 いつも「ぎっくり腰定期便」のように やって来る若い女性の患者さん。
だいたい春先と冬前に腰を痛めて来院されます。 私と院長(=おじい)はカルテを見ながら、
「○○さん、毎回ほぼ同じ時期に ぎっくり腰で来てるよね。 悪いこと言わないから、 1か月でも1か月半でもいいから、 定期的に来たほうがいいと思うよ?」
とうちではあまり言わない ちょっとしたセールストークを 伝えたこともあります。 そんな彼女が、メンテナンスで来院しました。
「腰はどう?」なんて話を振ったら 「昨日の朝、起きたら首が動かないんですぅ」 ほうほう。 どうやら寝違えした模様。
右回旋ができないとのことで、 D5とD3をチェック。
D3の反応が強く、 さらにC/D移行部に歪みを確認。 「ここだね。 押さえてるから右に向いてみて?」
と促すと、サラッと首が回る。
「あれ?向ける!?」と驚く彼女。 「首の回旋制限はD3を見ればいい」 という話ではありません。
ただ、このあと彼女の口から出た言葉に 私の方が驚かされました。 まさかの一言 「ここって腰痛以外でも来ていいんですね!?」 …えっ? 彼女は17歳のころから通ってくれていて、 もう10年近くになる常連さん。 来るときはいつも腰痛。 ぎっくり腰。
そう。 ここは「腰痛専門」と 思い込んでいたのです。 伝えたつもりでも 伝わっていないんだなぁと。 腰痛以外にも肩や首、 膝などあらゆる症状を診ていること。
さらには体の動きを整えて 全体のバランスを取る施術であること。 こちらとしては 「わかってもらえている」と 思っていました。
でも患者さんにとっては 「腰痛=ここ」というイメージが強すぎて、 それ以外は結びついていなかったんです。 今回のやりとりの学びとして、 長く通ってくれている患者さんですら、 院の特徴や施術の幅を正しく理解していないことがある 「伝えた」ことと「伝わっている」ことはまったく別 だからこそ、ときどき原点に立ち返り、 シンプルに説明することが必要 施術の幅を正しく伝えなければ、 いつまでも「部分的なイメージ」に縛られてしまう
患者さんの一言は、私たち施術者にとっての鏡です。
当たり前に「伝わっている」と 思い込んでいることほど、 実は見直す余地があるのかもしれません 施術者にとって一番怖いのは、 「ここは腰痛専門」 とか 「マッサージしてくれる場所」 としか思われていないことです。
私たちは体の機能を見立てて、 歪みや動きを整えて、 結果として症状を改善する。
でも患者さんに伝わっていなければ、 それはただの「揉み屋」にしか見えない。 患者さんからの素朴な一言は、 そうしたズレを 気づかせてくれるサインでもあります。 あなたの院でも、患者さんが 「ここって〇〇でも診てもらえるんですか?」 なんて言われることはありませんか?
そのときこそ、 自分がどんな施術をしているのか、 改めてシンプルに伝えるチャンスです。 誤解されたまま放置すれば、 院の価値は伝わりません。
でも、ひとつの会話をきっかけに 「ここはただのマッサージ屋さんじゃない」と 気づいてもらえれば、 その患者さんの中で 【院の存在価値】が 一段と高まるはずです。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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