こんにちは 整体知恵袋のたなかひろやすです。 いま整体業界で一番よく見るコピー。 それがこの── 「どこへ行っても治らなかった方へ」 もう見飽きるほど。 でも、実際この一文が一番反応を取る。 だから多くの院が、これを使う。 これがいわゆる、 整体マーケティング2.0の世界。 つまり、 「患者の悩み」 「症状」を前面に出して、 【あなたの痛みを理解してます】と 寄り添うスタイル。 「腰痛専門」 「肩こり改善」 「自律神経に特化」── こうしたコピーは、 整体マーケティング2.0の象徴。
「悩み訴求」 で反応を取りに行く時代
1.0のように 「うちは技術がすごい」 「本場仕込み」 「腕さえ良ければ患者は来る」 と叫ぶ時代から、 【患者がどう感じているか】を 中心に置く時代へ。 ホームページの冒頭には、 「こんな症状で お悩みではありませんか?」と書かれ、 下にはチェックボックスがずらっと並ぶ。 □腰痛 □肩こり □頭痛 □痺れ □不眠…… ──症状で共感を取る時代。 強みと、構造的な弱点 このやり方の良いところは、 反応率が高いこと。 症状で検索する人が多いし、 「自分のことをわかってくれている」と 思わせることができる。 ただ── 「わかってくれているように 見えるだけ」 そんなケースも多い。 症状をタイトルに掲げると、患者は 自分の痛みを理解してくれる人だと 信じて来院する。 けれど、実際の中身が “症状を追う施術”のままなら、 やっていることは1.0の延長線。 結局、 「また戻った」 「思ってたのと違う」 そんな感じで離れていく。 2.0のマーケティングは、 「理解してもらえた」と 思わせる技術ではあっても、 本当に理解する仕組みにはなりにくい。 「どこへ行っても治らない人」を狙う構造 整体マーケティング2.0が 本格的に広がったのは、 「軽い腰痛の人」ではなく、 “何軒も回って治らなかった人” をターゲットにしたから。 「どこへ行っても治らない方へ」── この言葉は、もう最後の砦を 探している人に向けて放たれている。 ただ、それは言い換えれば、 希望疲れしている人を もう一度振り向かせる構造でもある。 この時点で、 マーケティングは 悩みを解決する仕組みから、 悩みを再燃させる仕組みに近づいている。 「どこへ行っても治らない」 この層を取り尽くすと、 次に登場するのが 高単価×短時間施術 「結果がすべて」 「1回で変わる」 「本物志向のあなたへ」 ──結局、主語が 痛みから価格に変わっただけ。 痛み信仰 → 高値信仰 へと形を変えて、 同じ構造が繰り返されている。 2.0を通り抜けた者だけが見える景色 2.0は悪ではない。 悩みに寄り添い、 共感を軸に反応を取る。 それで救われた人も多い。 でも、施術者として長くやっていると、 「このままでいいのか?」と思う瞬間が来る。 症状を追いかけ続ける限り、 本質的な信頼や理解は育たない。 その違和感が、 整体マーケティング2.0の限界点。 そして、3.0向かっていくんですが… 続きはまた今度。 追伸: マーケティング1.0の話はここから
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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