なかなか改善しなかったアキレス腱の痛みを解消させた意外なポイント「整体知恵袋.com」
整体知恵袋の田中です。
今日はアキレス腱の痛みの
臨床報告をさせていただきます。
患者さんは50代後半の男性。
会社の接待でゴルフをよくする。
多い時は月に5回以上。
体格が大柄で、横に広めの方です。
そのせいなのか、両膝も痛みがあるのですが、
そこまでは気にならない様子。
今はとにかく、
「ふくらはぎのだるさと
左のアキレス腱の痛みをなんとかして欲しい」
とのこと。
通院を始めて以来、
私が担当になることはなかったのですが、
今回、縁あって、私が施術をすることに。
カルテを見ると、
それまでは大腿ウラ、ふくらはぎメインで施術。
ですが、
思うように症状が改善していませんでした。
改善していないということは、
この場所が調整ポイントではない。
という事の裏返しなので、
全く視点を変えてみました。
その結果、行きついたのが、
下腿のだるさやアキレス腱付近の痛みや
違和感には足の小指を見てみよう。
ということ。
なぜ、アキレス腱の痛みに足の小趾なのか?
説明させてください。
・アキレス腱の近くには
「太陽膀胱経」という経絡の流れ(流注)があり
その経絡腺が小趾にもあるから。
・田中のこれまでの22年の臨床で
ふくらはぎの違和感やだるさを
足の小趾で緩和させた経験があるから。
・ふくらはぎがだるいのは、靴を履くことで
小趾が内旋することが多く、
足の趾としての機能をきちんと発揮できない。
その結果、
きちんと踏み込むことができないので、
その負担をふくらはぎがカバーしてしまうから。
とは、言っても
「足の小趾なんて診たことがない」
と言う先生の方が多いと思うので、
どんな感じで診るのか?
診るポイントを紹介します。
いきなり小趾を診るのもいいんですが、
まずは、ふくらはぎを診ます。
痛い側のふくらはぎの固さはどうでしょうか?
外側が固いのか?
内側が固いのか?
左右差を比べてみましょう。
そのあとで、足の小趾の状態を診ます。
小趾を診るポイントとしては、
・趾は内旋していないか?
・趾の後ろ側にキョロキョロした索状物はないか?
あれば、それを散らすようにすればOKです。
(これ、めっちゃ痛いです)
・症状を訴える趾に
タコのようなものはできていないか?
(左右差をきちんと比べてみましょう)
そして、足の小趾を緩ますことで、
太陽膀胱経の流注により、
ふくらはぎはもとより、大腿のウラ、
背中、頭と流れているので背中全体を
緩ますこともできる
一石二鳥のテクニックなんです。
なかなかアキレス腱の痛みで
来院される方はいないと思うので、
来るべき日に備えて、まずは、
色んな患者さんの足の小趾を観てみましょう。
ふくらはぎの違和感、痛みがない人の
小趾の状態を知ることが大事。
それが分からないと悪い状態が
どんなものなのかも分からないですからね。
「足の趾なんか気にしたことない」
なんていう先生もいるかもしれませんが、
こう言ったところからも
腰痛になったりすることがあるので、
これを機に診るようにしてみてくださいね。
なんてったって「観趾法」と言うのも
あるくらいですから。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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