キャリアを聞かれ、答えたら「そんなもんか」と言われました「整体知恵袋.com」
整体知恵袋の田中です。
今日は「治療家のキャリア」という事を
テーマにお話させていただきます。
この世界って
何年くらいで評価されるんでしょうね?
少し前の患者さんとの会話で
そんなことを思わされました。
庭木の剪定をしている患者さん。
膝が痛くて、この2ヶ月くらい
正坐ができないということで、
紹介でお見えになりました。
この患者さん、女性なんですが、
植木の仕事は、かれこれ
30年近くされているとのこと。
施術中に、ちょっとした会話で
「先生はどれくらい(この仕事)しているの?」
と聞かれたので、「21~2年くらいですかね」
と答えると、
「なんだそんなもんか」と、
なかなかな返事を頂きました。
同じ業界で20年もいたら、
それなりかと思いますが、この患者さんは
職人の世界に身を置く立場。
庭木の剪定も施術も
マニュアルがあってないような感じで、
相手にするのも、その時その時で
出す表情がみんな違うものと捉えれば、
同じような職人気質の仕事。
職人30年選手からみたら
20年とちょっとなんて
まだまだ若手なんでしょうね。
そんな患者さんにもっと話を聞いてみると、
この患者さん自身も、
「なんでも来いと思えるようなったのは、
最近なんですよ。30年くらいしてようやく」
と教えてくれました。
そうか、私は22年目くらいだけど、
まだまだまだなんだなと。
まぁ、【脈診30年】とか言ったりしますから
そういう面からみても20年なんて赤子ですわな。
キャリアで言うと、
身体均整法の創始者である亀井師範は
「90歳まで現役で仕事をしなさい」
「60歳まではひたすら臨床に費やす」
「60を過ぎたら少し研究をしなさい」
と遺されています。
そんな亀井師範の最後の内弟子である
荒井敏夫先生(故人)に2001年の秋に
アポなしで千葉から愛媛まで会いに行きました。
当時、荒井先生は76歳位だと記憶していますが、
(厳密には「もうすぐ喜寿になる」と
教えてくださいました)
昭和50年に亡くなられた亀井師範と同じ時代、
均整法に従事されていたことを考えると
かなりの年数をやられている計算になります。
そんな先生が、別れ際に、
「おい。若いの、死ぬまで勉強だぞ」
と言われたことが忘れられません。
古参の先生が「死ぬまで勉強」と
仰っているのだから、
キャリアをどれだけ重ねようが
この世界に終わりはありませんね。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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