ダメなときはダメ「整体知恵袋,com」

こんにちは
整体知恵袋のたなかひろやすです。
均整法という手技療法を学び、
研鑽していると、
「均整は万能だ」
と錯覚してしまう瞬間があります。
筋肉アプローチはもちろん、
骨格も整えられる、
脊髄神経反射も使える、
伸反射も使える、
経絡を運動系の伝達路として扱える、
そして何より、
12種体型という、大きな根っこがある。
確かに幅広いアプローチができるのは事実。
でも昔、
均整の生き字引のS先生が
弟子にこう言ったのです。
「均整は万能ではない。
ダメなものはダメ。」
この言葉が妙に胸に残りました。
手技は“すべてを救う魔法”ではない
どれだけ上手くいくことが増えても、
どれだけ経験を積んでも、
ときに
「効かない」
「変わらない」
そんなケースは必ず出てきます。
それは技術が未熟だから、
努力が足りないから、
ではなく──
ただ、その人の症状や
タイミングに合わなかった、
そもそも
手技で扱える範疇を超えてしまっている、
ということも多いのです。
均整法を学ぶほどに、
「あれもできる」
「これも試せる」と
手数が増えていきます。
でも、本当に大切なのは
「どこまでやるか」
「どこで止めるか」の見極め。
それが
経験が出す【引き際の判断】
なんだと思います。
2側で調整しても
動きに変化がなかった
1側を観ても反応点を
見つけることができなかった
4側を観ながら
動かしてもらってもなにもでなかった
体がもう受け入れないサインを出している
そんなときは、深追いせずに
「今日はここまで」
とする勇気も必要です。
そして、学びはそこから。
「ダメだった」で終わらせず、
その経験を次につなげる。
タイミングが悪かったのか
技術の選択が違ったのか
アプローチの順番が逆だったのか
そうやって検証し、
次に生かすからこそ、
次に同じタイプの患者さんが
来たときに結果が出せる。
手技療法は、
使う人の実力や経験値が
はっきり現れる世界。
でも、それでも万能ではありません。
「ダメなときはダメ」と認めることは、
諦めではなく次の成長への一歩です。
施術者にできることは、
“その日のベスト”を尽くし、
結果が出なかったことを素直に受け止め、
次の一手を考えられる自分でいること。
そう考えたら、伸びしろしかないと思いますが
あなたはどう思いますか?
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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