気持ちいい場所ばかりしてはダメなワケ「整体知恵袋.com」
こんにちは。 整体知恵袋のたなかひろやすです。
いつもあちこち痛いと言う方がいます。
触れば ・痛い
・何でそこ痛いの?
・何を目的でそこ触ってるの?
・今日はまだ○○やってくれてない 終わったあとも
・ここがまだ痛い …とまぁ、自分の身体に対して主張が強いタイプ。 そんな彼女が先日、来院したときのこと。 「右の肩甲骨の中ほどが “スジスジ”して気になって仕方ない」
と言うので、側臥にして触ると、 たしかにスジが立っている場所がある。 触れば触るほど
「あ〜気持ちいい… もっとそこしてほしい…♥」
と“おねだりモード”に。 しかし、 ここだけ永遠に揉んでいたら
症状の本丸は絶対に取れない。 なので、
「○○さん、 ここだけやってたら日が変わるよ」
と伝えて、 そのスジの位置=椎骨の高さを確認。 すると──
そこはD5あたり。 これは… 「これは背中の問題じゃないな」
と判断して、 「ダメだ。上向き〜」
と言って仰臥位へ。 中脘(ちゅうかん)を軽く探ると、
奥深く押さずとも固いものが指に当たる。 触れた瞬間、
「痛い痛い痛いっ‼︎」
さっきまで “もっとして♥” と言っていたのが一転。 「ここは何なの💦?」
と聞かれたので、 落ち着いてこう答えた。 「さっきの背中の痛みの原因ですね。 これは○○さん、胃から来てるから 背中をいくらやっても取れません」 そう伝えて、 腹部の中脘穴をじ〜っ……と圧定。 すると指先に伝わる“奥の緊張”が ゆっくり溶けていく感じ。 もちろん一回で全部は取り切れない。 でも背中のスジスジよりも、 こちらのほうが確実に体が反応する。 肩甲骨の内縁あたりは、 ・胃の疲れ ・食べすぎ ・ストレス ・消化力の低下 こうした“内臓のテンション”が 反射しやすい場所。 これを知らないと、患者さんが 「気持ちいい」と言う場所だけ 永遠に触り続けてしまう。 でもそれだと、 “やってもやっても 終わらない施術” になる。 施術者に必要なのは “臨機応変の視点” 患者さんが 「ここが気持ちいい」 「ここが痛い」と訴える場所は、 あくまで“表層のノイズ”。 問題の本丸はその奥、 椎骨の高さ、内臓反射、 深層のテンションに 隠れていることが多い。 だから施術は 「言われた場所をやる」ではなく、 “身体が示すサインを拾う”方向に 舵を切るべき。 臨機応変にアプローチを 変える勇気こそ、施術の幅を広げ、 患者さんの信頼に つながるんだと思います
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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