こんにちは
整体知恵袋のたなかひろやすです。
1917年、コロンビア大学が
「どうすれば早く成果が出るのか?」
というテーマで、
ある実験を行いました。
対象は、小学3年から
中学2年までの子どもたち。
100名以上を覚える時間と
実践する時間の割合を変えて
テストをさせるというものです。
与えられた時間は、わずか9分。
Aグループ:覚える70%・実践30%
Bグループ:覚える30%・実践70%
Cグループ:覚える50%・実践50%
結果は明確で、
実践時間の多かったBグループが、
覚える時間の長かったAグループよりも
1.3倍良い成績 を出しました。
当たり前と言えば当たり前ですが、
「知識を入れるより
使ってみるほうが成果が出る」
という、非常にシンプルな話です。
ただ、ここからが本題で。
こういう話を聞くと、
「なるほど、実践が大事なんだな」と
思うのですが、実際に
“実践に時間を割ける人”は、
驚くほど少ない。
なぜか。
人間は、学ぶほうが安心するからです。
「まだ準備ができていない気がする」
「もう少し理解してから」
そうやってノートを
広げているほうが安全なんですね。
でも、本当に力がつくのは、
不完全なままやってみた後に
出てくる疑問や違和感 です。
施術もまったく同じで。
筋膜リリースでも、
均整法でも、
AKAでも、
どれだけ本を読んでも
どれだけ動画を見ても
「触った瞬間に何を感じるか」は、
実践しないと分からない。
症状の出方も、動きのクセも、
患者さんの体は
教科書よりずっと多様です。
だから、学んだことを
そのまま使えることのほうが少ない。
今日うまくいかなかった施術が
明日、体の使い方が違う人に
ピタッとハマることもある。
この繰り返しをしていく中で、
触り方、
圧の向き、
タイミング、
患者さんの呼吸、
そういった紙では
伝わらない領域が見えてきます。
勉強も大事。
でも、施術家にとって
本当に伸びる時間は
“臨床で手を動かしている時間”。
そういう意味で、
この1917年の実験は、
いま読んでも示唆が多いと思います。
「もっと勉強しないと不安」
という気持ちは分かるけれど、
本当のところは逆なんです。
勉強を増やすよりも、
実践の比率をほんの少しでも増やす。
それだけで、成長スピードが変わってきます。
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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