長引く左肩の痛み、原因は左肩ではなかった。「整体知恵袋.com」
整体知恵袋の田中です。
今日は「長引く左肩の痛み」の
症状紹介をしたいと思います。
患者さんは40代前半の女性。
私が施術をするのは、12年ぶりです。
冒頭にもあるように
「左肩が痛い」
とのこと。
どうすると痛いのかと言うと、
側臥位で左肩を
外転(上腕が耳に着くように)すると
肩峰部分に詰まりを感じます。
なぜ、
12年ぶりの施術なのかというと、
この患者さん、
20年くらい前から付き合いがあります。
そして、患者さんのお母さん、お父さん、
おじいちゃん、おばあちゃんと
三世代の体のケアを
させていただいていました。
(始まりは、おじいちゃんでしたが)
当時は左の首がいつもつらく、
首の後屈が出来なかっと記憶しています。
10年以上前は肩~背中。
5年前に出産したこともあり
ここ数年は左腰まわりなんですが、
「左肩は常に痛い」んだとか。
今回、また縁があり、
施術をさせていただくことに。
結論から言うと、
左肩の痛みは右の頸椎4番が原因でした。
なぜ、左肩なのに
右の頸椎4番なのか?
説明させてください。
①左肩を外転すると、
挙がるは挙がるが肩峰部分に
違和感、引っかかりがある。
これ、私の22年の臨床経験上、
『肩に問題がない人は
肩峰部に凹みができる』
というのが経験則から
分かっているんですが、
この患者さんは凹みが少ない、
むしろ凹みがありません。
この時点でひとまず頸椎4番が候補に。
②施術の最後に胸を開かせ、
深呼吸をしたとき、
右の肋骨の膨らみが左より弱い。
(吸気は頸椎4番に関係あり)
頸椎4番が原因と8割方、確証。
③身体均整法の古典
【観歪(かんぷ)法】に
「頸椎4番の反射点」として
肩峰部分が挙げられている。
以上のことから、
この患者さんの左肩の痛みは
左肩そのものが
原因ではないと判断しました。
なので、
矯正すべきは頸椎4番。
と言っても、
アジャストだなんだ、
やらなくても身体均整法は
「角度」と「張力」が取れればOK。
(あと「間」ね)
この患者さんの場合、
やはり、右の頸椎4番の動きが
硬かったので、
頸椎4番に「角度」を取り、
左右の首に伸び(ストレッチ)を
かけました。
結果、側臥位で外転をしても
坐位で左肩を動かしてもらっても
「痛みや違和感はない」
とのこと。
患者さんが痛いと言うところを
触るのは大事なんだけど、
本当にその場所が痛みの原因なのか?
ということを見極めないと
よくなるものもよくなりません。
今の痛い場所は結果。
結果には必ず原因があります。
その原因を見つけるためには
観察力を養うことが必要です。
もし、あなたが観察力を付けたいのなら、
とっておきのものがあります。
追伸:
この患者さん、肋骨を触ったら、
「そういえば、いつもそこが
違和感があったんだよね」
と言っていました。
体の痛みを解消するヒントや
答えは患者さんしか知り得ませんね。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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