受け止められる刺激の量「整体知恵袋.com」
こんにちは。
整体地知恵袋の田中です。
今日は
「受け止められる刺激の量」をテーマに
お話させていただきます。
先生は「イキチ」って聞いたことありますか?
「生き血」ではなく「閾値」と書きます。
身体均整法の古典には、
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-
均整閾とは、操法における
強弱、長短、遅速、多少、軽重である。
(途中略)
均整閾とは、生体が反応する一定限の量度である。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-
とあります。
要は、何が言いたいのかというと、
施術の時、この閾値を無視すると、
反応が強烈に過ぎ、
悪寒、戦慄、発熱を生じる、
ということ。
よくいう「揉み返し」みたいな状態になります。
私は昔、これで分かっているだけで
数回、痛い目に遭っているんです。
元を取ろうとして、施術に入る前、
あそこもココもアッチもそこも…と
要求がやたら多い患者さん、いませんか?
これにいちいち、対応していると、
刺激の混濁を招きます。
酒で言えば「チャンポン状態」
人には各々、冒頭で話した【閾値】があるので、
それ以上、刺激を受け付けない、
受け付けられないリミットがあります。
右のバケツのように、
刺激のリミットを超えると、
ダダ洩れしてしまいます。
この【刺激閾】ですが、メーターのように
見ればいいんだけれど、見えない。
たまに、施術中に、「あぁ…来た」と
感受性の強い患者さんもいますが、
ほとんどの患者さんは症状が改善してくると、
「まだ残る…」とお代わりを要求。
この時、ここで止めておけば、
揉み返しのような状態にはならないのですが、
研究者向きな先生はこれをやりがち。
だって、その先をやるか、やらないかで
症例のストックができるかどうかの境だからw
もちろん、施術前に
きちんと話をしておくなど、
やる側にも問題があるんだけれど、
ビジネスライクな先生より、
職人気質な先生はやりがち。
揉み返し状態を避けるために、
患者さんの刺激の閾値を超えないためにも
【いま、一番、辛いところはどこなのか?】を
しっかりと問診で聞き出すことが肝要です。
施術で効果を上げて、患者さんから
信頼を得るために必要なことは、まずこれ。
これを良くしないと、本末転倒です。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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