肩の上がり下がりだけで何が分かると思う?「整体知恵袋.com」
こんにちは。
整体知恵袋の たなかひろやす です。
今日は
「最近、多用している検査法」について。
今日の内容を知ることで、
身体均整法という手技がいかに
施術前の観察(検査)を重要視していて、
それがどう施術に影響するのか?
(要は施術前の検査は大事だよって)
というのがわかります。
最近、施術前は立位での検査、
特に左右屈を観ています。
大体の人は、
腸骨稜のキワが張る、
引っ張られる、
痛みが、
違和感が…と言います。
そして、坐位。
実はこれがメイン。
坐位では、
肩の上がり下がり
(または肩胛骨下角の高さ)を観る。
この検査だけで、
どこを触ればいいのか、
あらかた分かる。
伏臥してもらい、
かかる場所を触って確認。
そして、ニヤける。
(ここだ…)と。
これは身体均整法で言う、左右型の検査。
肩の上がり下がりは以前、
記事にも書いたので、
それを参考にしてもらえればかと。
例えば、
左肩が下がっているのはフォーム3。
このタイプはだいたい
右のD9.10,11が盛り上がっています。
そして、肝に負担がかかるタイプ。
調整法としては
右のL2とD2、D11、D6を調整すると、
盛り上がって部分が緩みます。
で。
盛り上がりが緩んだら、
再検査ということで、
肩の上がり下がり、左右屈を観る。
これでだいたい改善していることが多く、
改善していない場合は、
経絡で攻めたりしていきます。
今日も「首、肩がしんどい」と1年半ぶりの来院。
検査をしてみると首の回旋は
左右とも上頸部に緊張があり、前屈しにくい。
後ろから見ると、
若干左肩が上がっているんですが、
伏臥すると、上記と同じで
右D9,10,11が硬い、盛り上がっている。
触ると「っああぁ!!」と過敏。
そこで、右のL2とD2、D6を緩めたら
右のD9,10,11も緩み、
「あれ?痛くない…なんで?」と。
坐位で首を左右回旋しても
上頸部に緊張は来なくなり
「肩がスッキリしたぁ」
と言うお言葉を頂きました。
全部が全部、左右屈での痛みが
これで取れるとは言い切れませんが、
今回の施術の方法はいわゆる、
脊髄神経反射(スポンディロテラピー)と言われるもの。
令和の時代では使う人はなかなかいませんが、
実は身体均整法は脊髄神経反射がベース。
創始者の亀井進氏も
「運動系を整えるには自律系を、
自律系を整えるには運動系を」と遺しています。
これからの時代、運動系の調整よりも、
内界からの調整が大事になるかもしれません。
追伸:
大正時代に発行された脊髄神経反射の本を
仲間の均整師が現代語訳して、
リニューアル販売をします。
リリースされたら、紹介しようと思うので、
脊髄神経反射に興味がある先生は
楽しみにしておいてくださいね。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今日はここまで。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 【整体知恵袋メルマガ登録はこちらから】 姓 名 メールアドレス