「いつもと同じ」と言いながら、来てくれる人「整体知恵袋.com」

こんにちは 整体知恵袋のたなかひろやすです。 この業界には、こんな言葉がある。 「よくしても来なくなる。 よくならなくても来なくなる」 たしかにその通りだと思う。 でも現場には、 それだけでは片づけられない人たちもいる。 もう20年近く、毎月一度、 欠かさず来てくださっている方がいる。 ワタシがまだ20代後半で、 その方が40代後半だったころから。 カルテに書かれたその人の年齢を、 いつのまにか越えているワタシがいる。 その人は、来院されるたびにこう言う。 「まぁ、いつもと同じだね」 もちろん、こちらも考える。 前回と同じ施術ではなく、 少しでも改善できるように。 必要があれば 資料を調べ、考え、組み立てる。 実際、良くなる。 けれど、、 次に来られたときにも、 「うん、いつもと同じだね」 そう言われる。 正直、へこむ。 (やっぱり前と変わらないのか…) そんな思いがよぎる。 「だったら、 他に行ってみるとか思わないのかな」 「どうして、 いつも来てくれてるんだろう」 つい、天邪鬼な気持ちも湧いてしまう。 話を聞きながら、 内心では申し訳なさの方が強い。 「期待に応えきれてないかもしれない」 そんな自分への苛立ちのようなもの。 でも、 「他に行ってみては」とは、 やっぱり言えないよね。 もしかしたら、その人にとっては、 他にもいろんなところを巡った結果── うちが合っていたのかもしれない。 うちが、ワタシが、何かしら “戻れる場所”だったのかもしれない。 そしてふと思う。 「この人は、未来のまだ見ぬ 誰かのために、ワタシに 勉強させてくれているのかもしれない」 そういう人がいる。 そういう時間がある。 自信をなくす瞬間もあるけれど、 その人が帰ったあと、 自分がまた調べ物を始めている時点で、 きっと施術家としては、 まだやれることがあるんだと思う。 「いつもと同じです」 と言いながら、 また来てくれる人がいる。 それだけで、 次の自分を育ててもらっている気がする
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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