患者さんと術者の間にある深い溝「整体知恵袋.com」

こんにちは 整体知恵袋のたなかひろやすです。
電話が鳴った。 出てみると、新患さんの予約らしい。 女性で、膝が痛いとのこと。 本人曰く「変形している」とのことだった。 あちこち通ってきたのかどうかはわからないけど、 電話口からも「とにかく痛い」という空気は伝わってくる。 膝、変形。 このワードを聞いたワタシは、 少しだけ厳しめに言った。 「もし、1〜2回で良くなると思っているなら、 来ないほうがいいです」 いつもはこんな言い方、あまりしない。 でも、そのときはスパッと口をついて出た。 すると、電話の向こうの女性は 「あぁ〜…そうなんですね」 と、なんだか残念そうな声を返してきた。 いや、わかってほしい。 その変形って、一晩で起きたわけじゃない。 (※フォルクマン拘縮でもない限り) 長い時間かけて、 少しずつズレて、痛くなって、 鍾乳洞みたいにゆっくりと 「今の膝」になったはずなんだ。 それを1〜2回で…って、 そんな都合のいい話、あるわけがない。 それができるなら、 ゴッドハンド通信の先生に紹介しますよと(笑) でも、こういう認識のズレって本当に多い。 こっちは 「構造の修正」 とか 「関節の動き」 を考えてる。 でも、患者さんはこの人に限らず、 【魔法みたいな即効性】 を期待してる。 この意識のギャップって、 マリアナ海溝より深い。 そしてたぶん、 永遠に埋まることはない。 でも、 だからといって、 諦めるのか?といえば、それはまた違う話。 ワタシたちは毎日、 その深い溝を見つめながら、 その向こうにいる患者さんに 向かって手を伸ばしてる。 1〜2回じゃムリだと伝えながら、 それでも「来てよかった」と 思ってもらえるように。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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