足が攣るからストレッチ?「整体知恵袋.com」

こんにちは
整体知恵袋のたなかひろやすです。
先日、ある女性の患者さんがこう言いました。
「最近、足が攣るのよ、足が。」
すると、うちのおじい(父・院長)がすかさず、
「ふくらはぎを伸ばせばええがな!!」
と一蹴。
まぁ、ありがちな回答。
間違ってはいない。けれど──
その方のカルテを見ると、
(副)甲状腺を片側、手術で取っている。
あれ?となった。
果たして、単にふくらはぎを
伸ばすだけでいいんだろうか?
足が攣る。
この症状、最近ほんとに増えている
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座り仕事の人も
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立ちっぱなしの人も
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運動不足の人も
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男女関係なく
そして、
「水分とれ」
「塩分だ」
「ミネラル不足だ」と
言われることも多いけど、
それで根本的に変わった人って、
どれだけいるだろうか?
身体均整法の古典では、
こんな風に書かれている。
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左足は動脈系、左心室との関係がある。
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右足は静脈系、右心室との関係がある。
つまり、足の攣り=筋肉だけの問題じゃない。
、、、可能性もある。
「巡り」や「中の圧」に
目を向ける必要があるってこと。
しかも今回の方は、
(副)甲状腺の片側を取っている。
副甲状腺は
カルシウム代謝の調整にも関わる臓器。
カルシウムバランスが崩れると、
神経や筋肉の反応が過敏になって
「すぐ攣る・痙攣する」という状態が
起きやすくなるわけ
こうなってくると…
ただの「ふくらはぎストレッチ」では、
焼け石に水かもしれない
じゃあ、どこを診るのか?
たとえば──
足の指先。
中でも、
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小趾の外側(S2)
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薬趾の内側(L2)
こうした末梢部のしびれや感覚変化は、
腰部~仙骨部の神経根の過敏さや
「内圧」のヒントになることも。
足が攣るという訴えがあったとき、
「どの指が、どういう動きで反応するか」
これを観察するだけでも、
脊柱のどのエリアが関係しているかが
絞れてきたりする。
(実際、L2が関与する薬趾の動きが硬いと
大腿前面の張りや違和感を訴えることも多い)
一見「ふくらはぎ」の話でも、そこには
中枢
末梢
構造
代謝
神経の問題が絡んでくる。
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「どこが攣ってるか?」
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「どの場面で攣るか?」
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「どの足趾に変化があるか?」
そんな情報を組み合わせてこそ、
筋肉をほぐすを超えた施術ができると思っています。
症状の【奥】を読み取るには、
患者の声と、身体のリアルをつなぐ【目】が必要。
そしてその目を養うのが──
動きの確認(動診)
と、
細部の観察力じゃないかと思っている
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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