裏も表も、どっちも見ろ「整体知恵袋.com」

こんにちは。
整体知恵袋のたなかひろやすです。
「あれ?この靴下、
このセットで売ってるんですか?」
患者さんの足元を見て、
つい聞いてしまいました。
左右の色が違う靴下。
最近はファッションとして
珍しくないですが、
初見だとちょっと驚きます。
思い返せば、服の世界って昔から
「前後」「裏表」に
こだわらないデザインが
いろいろありますよね。
後ろにワンポイント、
前は全面プリントのTシャツ
前後どちらでも履けるスカート
前後逆でも着られるニット
裏返しても着られるリバーシブルジャケット
こういうデザインは、
「こっちが正しい」という固定観念を
やわらげてくれる存在です。
表も裏も、前も後ろも、
それぞれに良さがある──そういう感覚。
体のことを考えるときにも、
この「表も裏も」という感覚は大事です。
腰が痛いからといって、
腰そのものだけを
どうにかしようとする人は多いです。
でも、
施術の世界ではそれでは限界があります。
身体均整法の古い教えに、
「捻挫はまず、屈曲」
という言葉があります。
足首を捻ったからといって、
足首だけを触らない。
その動きを制限している別の場所を探して、
まずそこを緩めるんです。
昭和30年代にはすでに、
「ヘルニアは腹を緩めろ」
と言ってきました。
最近になってようやく、
「腰痛には腹部を緩める」という
考え方が広まりつつありますが、
半世紀以上前から
そういう発想はあったわけです。
東洋医学の経穴(ツボ)の考え方でも同じです。
背中にある兪穴(ゆけつ)を診たら、
お腹の募穴(ぼけつ)も診る。
これは、背中とお腹が経絡でつながり、
表裏関係にあるからです。
腰痛の原因が
背中だけにある場合もあれば、
お腹に潜んでいる場合もある。
逆に、お腹の不調が
背中の硬さとして現れることもあります。
もし背中しか診なければ、
半分の情報しか得られない。
お腹しか診なければ、それも半分。
両方を診ることで、
初めて全体が見えるんです。
裏を診てこそ表がわかる
表と裏は、どちらも大事。
それは服や靴下だけの話じゃなく、
体の不調を読み解くうえでも同じです。
背中(表)だけ見ても、
本当の原因に届かないことがある。
お腹(裏)を診ることで、
ようやく施術のピースがそろう。
あなたが治せない腰痛も、
もしかすると裏側に
原因があるかもしれません。
その裏を見つけるために、
私たちは背中とお腹、両方を確かめるんです。
不調の本当の原因は、
いつも目に見えるところだけとは限りません。
だからワタシは、表も裏も、
そして、、
その間にあるものまで診るようにしています。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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