あの頃は治ったのに…の正体「整体知恵袋.com」
こんにちは。
整体知恵袋のたなかひろやすです。
ワタシがメキシコ好きだと
知った患者さんから、
こんな話を振られました。
「メキシコって言えばさ、
神父がレスラーになった人いたよな?」
──います。
孤児院の運営資金を捻出するために、
ときにマスクマンとして
リングに立った神父。
名前は フライ・トルメンタ。
映画 『ナチョ・リブレ』 の
モデルとも言われている人物です。
ただ、ワタシの正直な感想はこうでした。
「……それ、いつの話?」と。
「記憶に残っているもの=今」ではない
メキシコでマスクマンといえば、
・ミル・マスカラス
・ドス・カラス
プロレスと言えば、
・ジャイアント馬場
・アントニオ猪木
……それ全部、
昭和~平成初期の話なんです。
でも、こう言うワタシも
例外ではありません。
野球と言えば「王と長嶋」
若手のスター選手の名前が
スラスラ出てこないあたり、同じ穴のムジナ。
【人は「輝いていた頃の記憶」に縛られる】
人間は、感情の強く乗った記憶を
“今”のように錯覚してしまう生き物です。
脳の仕組みとして、
「楽しかった」
「誇らしかった」
「盛り上がっていた」
そんな時期の出来事ほど
色濃く保存されると言われています。
だから──
・運動会で張り切って
肉離れを起こす元・陸上部のお父さん
・昔やってたストレッチを
今も“効くもの”と思い込む人
・「若い頃は腰なんて痛くならなかった」と
本気で言う患者さん
こんな現象が起こるわけです。
【施術でもよくある“記憶のタイムラグ”】
患者さんがよく言うセリフに、
「昔はこうすれば治ったんですけど」
「前は一回で良くなったんですけど」
「このやり方でずっと大丈夫だったんですけど」
……それ、“昔のあなた”の話です。
身体は毎年アップデートされません。
むしろ“年齢・環境・負荷”によって、
仕様がどんどん変わっていくシステムです。
にもかかわらず、
「若い頃の記憶」を基準にして
現状を判断するから、
話が噛み合わなくなっていく。
【今に焦点を合わせる施術へ】
施術者として必要なのは、
・「昔の身体」ではなく、
「今の身体」を見ること
・「昔の治り方」ではなく、
「今の回復力」に合わせること
・「思い出の基準」ではなく、
「現在のエビデンス」を伝えること
つまり──
“あの頃に戻す”施術ではなく、
“今を最適化する”施術が必要
ということ。
患者さんも施術者も、
「今の状態」を軸にしないと
ズレが生まれます。
そのズレをリセットできるのが、
問診と動きの確認(動診)
【まとめ】
・人は「記憶の中の自分」で身体を評価しがち
・でも今が一番若い。
今日が一番治りやすい日
・施術者が“記憶補正”を
リセットしてあげる必要がある
・動診は「今の身体」を明確にする
唯一のスタートライン
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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