こんにちは。
整体知恵袋の たなかひろやす です。
今日は「人生100年時代に向けての施術」
ということをテーマに
お話させていただきます。
今日の内容を知ることで、
これからの施術に対する心構えと言うか、
年配の患者さんを施術する時の
考え方が変わると思います。
その前に最近、そこかしこで
「人生100年時代 」
と言われていますが、
この「人生100年時代」と言うのは、
2007年に
「日本で生まれた子供は、
107歳まで生きる確率が50%ある」
と言うロンドンビジネススクールの
リンダ教授の著書で提言された言葉なんです。
この話については
私がうんぬん言う立場ではないので、
飛ばしますが、
この先、超高齢化社会になるのは
どう考えても明白で、高齢者が痛みを抱えて
先生の院に来られた時、困らないように
私の現段階の経験から
シェアさせて頂きます。
結論から言うと、
年配の人は施術をしても
なかなかよくならないいんです。
ご存知のように、ただでさえ
関節の動きは少ないのに、
それに加え、
年配の人は動きが悪くなるので
痛みが出る、戻りも悪い、
というのは、
想像に難くないと思います。
私感ですが、今の痛みというのは、結果。
これまでの生活や仕事で使ってきた
体にかかってきた負担の
キャパオーバーで(徐々に)
体が蝕まれ、痛みが出ている状態。
なので、
痛い期間が長ければ長いほど
症状改善も遅くなり、
また、
痛みの歴史を振り返るような感じで、
今の痛み
↓
前の痛み
↓
その前の痛み
↓
その前の前の痛み
↓
初めの痛み
と言う風に痛みの地層が露になり、
患者さんも「本当によくなるのか…」と
不安になってきてしまうことがあります。
(良くなる不安を抱く前になんでここまで
「なんとかなるでしょ」で放置しておいたんだ、
というほうが問題ですが)
なぜ、こんな話をしているのかと言うと、
最近、膝の痛みを訴える患者さんを
診る機会が多く、大半は1年以上経っている、
長い人だと8年くらい。
その間、
ヒアルロン酸注入や整形、整骨院、
鍼に行ったけれど
はかばかしくないということで、
紹介されてくる、と言う感じ。
そんな痛みを長くため込んでいる患者さんに
従来通りの施術をしても効果はあるんですが、
その先がない、万策尽きた…
となる場合も無きにしも非ずだな、
ということに気が付いたんです。
そんな時、自らを救ってくれるのが、
「若い世代の患者さんをいかに診てきたか?」
ということ。
(ここでいう“若い”は40代半ばくらいまで)
それにプラスして、
運動をしている人であれば、もっといい感じです。
なぜなら、
運動している人、若い人は施術をしても
施術効果の反応が早い、ので、症状改善が早い。
若い世代の患者さんをたくさん施術することで、
どういった痛みが
どういう施術でよくなっていくのか?
というパターンを先生自身の中に
ストックしておくことができるからです。
高齢の患者さんでも、
急性ならなんとか3回くらいで
改善できますが、これが、前述のような
3年とか8年とかだと、
よくなるものもなかなか治らない。
段階を踏んで、施術をしていかないと、
伸びない膝が、いきなりスコーンと
伸びる訳もない。
伸びないには伸びない理由、
膝蓋骨が外に向いているには
外に向いてしまう理由、があるので、
「なぜ、そうなったのか?」を知る意味でも
若い世代の患者さんを診ることで、
それが分かるようになります。
なので、
この先、何十年も治療家として
やっていくのであれば、
若い世代の患者さんを
たくさん診ておくことをお勧めします。
追伸:
今日の話、
「何を言っているか意味が分からない」
と思う先生もいるかもですが、
高齢の患者さんを
診る機会が多ければ多いほど、
意味が分かるようになると思います。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇