整体知恵袋の田中です。
腰が「くの字」になって
飛び込みで来院された二十代半ばの女性。
痛めた原因を聞くと、
「昨日、友達とご飯を食べていて、
帰ろうとして椅子から立ち上がったら、
痛くなりました…」
とのこと。
「くの字」の腰痛は、
スグに身体が真っ直ぐになるんですが、
痛みが気にならなくなっても、
違和感が長引くことが
経験から分かっていたので、
その説明をして、施術。
そのあと、何回か通院してもらい、
腰は伸びるようになったんですが、
本人いわく「本調子じゃない」と。
検査をして、反応が出ているところと
関連している場所からアプローチして、
終わった後は患者さんも、
いい感じで帰られます。
でも、
「せんせー、やっぱり痛くなるー」
と言って来院します。
ぐむぅ。
おかしいなぁ。
突拍子もない場所が原因なのか?
だとしたら、それはどこなんだ…
正直言って、
打つ手が底を尽きかけていました。
そこで、私は、あることを閃き、
患者さんに聞きました。
それは、
「普段、どんな生活スタイルなのか?」
さらに、
「地べたに座るのか、椅子に座るのか、
ソファに座るのか、どんな感じですか?」
と聞くと、
「ソファですよ。ご飯やお化粧したり、
テレビ見たりする時もソファーです」
と言うじゃないですか!
私は間髪入れずに、
「それだっ‼︎」と
声を上げました。
患者さんは、意味が分からない感じでしたがw
ソファーに座ると座面が背もたれ方向に
斜めに下がっていたり、
座るところが柔らかいので、
座っているときは、腰が沈む…
など、患者さんに説明。
でも、患者さんは
「腰痛=ソファー」と言うのが、
繋がらないようで、
疑心暗鬼で話を聞いていました。
そして、
「ためしに1週間、
ソファーに座らないでみてください」
と提案。
1週間後にきてもらいました。
すると、
「せんせー、痛くなくなったよー!!」と
善哉の声。
ということで、この患者さんには、
「ソファー、捨ててください」と
言い切りました。
患者さんも、
「腰のためなら…!!」と言って、
ソファーを捨て、テーブルセットを買ってくれました。
そして、それから来院されることはなかった…
嬉しいような悲しいような、
複雑な感じでしたが、
この方のおかげでワタシはまた一つ、
腰痛の原因に関することで気付きを得ることができました。
もし、先生が腰痛に限らずですが、
色々、やってみて、症状がよくならい場合、
患者さんが自身の生活の中で、
痛めている(なんかしらやらかしhている)こともある、
と頭にいれておいてください。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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