前屈しにくい腰痛「整体知恵袋.com」
整体知恵袋の田中です。
今日は「前屈しにくい腰の痛み」について
お話させていただきます。
今日の内容を知ることで、
腰痛、特に前屈動作がやりにくいという
患者さんが来た時に
きっと役に立つ時がきます。
今回は均整法モード全開で行くので
意味が分からないと思いますが、
結論を言うと、
前屈しにくい場合、踵を調整してみたら?
と言うことです。
そこに至った経緯を以下、紹介していきます。
では、行きます。
40代後半の女性。
前屈、右屈で左腰に痛み、違和感。
前屈すると左の骨盤が後ろ来ている。
→上後腸骨棘がポコっと出る感じ。
これまでも同じ症状で来院されていて、
その度に、仙腸関節の調整をするも戻る。
「戻る」ということは、
そこじゃない。という裏返しでもあるので、
違うことをしないといけないということ。
ひとまず、前屈しにくいので、
均整法でいうところのフォーム1と判断。
フォーム1に関係する椎骨は、
C4、D5、L1、S4
ということで、L1に関係が深い
薬指(三焦経)を握り、前屈してもらうと、
左腰が痛くない。とのこと。
うつ伏せで背中、腰を見ると、
左腰だけが妙に固く、患者さんも
「あぁ~、そこ固いんです」と漏らす。
左腰だから
回旋型のフォーム5かな?と思いながらも
前屈しにくいフォーム1に
関係する椎骨のS4を見てみる。
なるほどなるほど。
痛みがある左より、右の方が違和感がある感じ。
その右S4の違和感を消して左腰を見ると、
さっきよりかは痛みの範囲が狭くなっている。
ということで、フォーム5で取ろうと、
右下肢をくの字にして見ると、
腰椎の変位がコンニチワ。
本来、フォーム5であればD11かS2なんだけど、
L3に出ているということは
ウラ(内展といいます)のフォーム5なのか?
この変位を処理して、
ひとまず立ってもらい、前屈してもらうと
まぁまぁ行くように。
すると患者さん、
「限局的な痛みより、
全体的にボワ~と来るよ」と。
そして困ったことに
「膝を少し曲げないと前に行かない」
と言うではないですか。
「ありゃー、よわったな…」
さっきより悪くなっている感じ?
と思いながらも、頭の中で整理。
フォーム1は前屈しにくいんだけど、
前屈する時は踵重心になるから…
ということで、
患者さんの踵を“キュッ”とつまみました。
すると患者さん。
「左だけ痛いっ」とナイス反応。
そこで、つまんだまま、前屈してもらうと、
腰の痛みはおろか、
膝を曲げなくてもできるようになり、
全く痛みがなくなりました。
その後、きちんと、踵(距腿関節など)の
調整をして、左腰の痛み、前屈した時の
左の上後腸骨棘の凸はなくなりました。
急性ならともかく、
慢性で前屈がやりにくい患者さんが来たら、
踵をつまんで前屈してもらってみましょう。
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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