肩こりと鎖骨と猫の話「整体知恵袋.com」

こんにちは。
整体知恵袋のたなかひろやすです。
「肩こりは鎖骨、鎖骨、鎖骨。これが全て!」
うちの院長(おじい)が
昔からよく言っている言葉。
ドヤ顔で、
まるで何かの奥義のように繰り返してました。
ワタシは、内心こう思ってます。
「それが本当なら、
とっくに肩こりなんて根絶しとるがな…」
まぁ、でも実際問題、鎖骨を調整すると、
肩こりがラクになることはなる。
鎖骨は、肩甲骨や胸郭の動きを中継する役割があるんです。
・肩鎖関節が詰まれば、肩甲骨がスムーズに動けない
・胸鎖関節が硬くなれば、呼吸も浅くなり、首肩に力が入る
・鎖骨下筋や小胸筋が引っ張れば、肩は内巻きになっていく
鎖骨まわりの動きを解放すると、
それだけで首や肩がふっと軽くなる、
そんなケースは本当に多いんです。
ただ──それで【全て】かというと、そうじゃない
おじいの「鎖骨が全て!」という言葉は、
正しいけれど、
すべてを語り切ってはいないとも思っています。
たとえば:
・背骨や骨盤のバランスが崩れている
・顎や頭の位置がズレている
・呼吸パターンが極端に浅く、代償が首に出ている
そんな人に「鎖骨だけ」やっても、
その場は良くても、また戻ります。
話は少し変わりますが──
猫にも実は「鎖骨」があるんです。
一時、
「猫に鎖骨はない」
なんて話がありましたが、あります、鎖骨。
でも人間と違って、
胸骨と関節せず浮いているんです。
筋肉に埋まっていて、
骨格とは直接つながっていない。
そのおかげで、猫は驚くほどしなやか。
高くジャンプしても、
狭いところをスルスル抜けても、
前足の自由な可動性で衝撃を吸収できる。
つまり猫は、「安定」を手放して、
「自由」を選んだ構造とも言えます。
かたや、人間の鎖骨は、
胸骨とつながり、肩甲骨との橋渡しをする、
「動きのハブ」のような存在。
安定性がある代わりに、
動きの制限も生まれる
鎖骨が硬くなれば、
首や肩まわりが緊張しやすくなる
だけど、
鎖骨をうまく活かせれば、
体幹から末端までがスムーズにつながる
人は猫のようにはなれません。
でも、
「人間なりの自由さ」は取り戻せると、
ワタシは思っています。
結局、鎖骨は肩こりの全てじゃないけど、
肩こり解消の入口としては最強かもしれない。
鎖骨を観察すれば、
肩の重さも、
呼吸の浅さも、
動きの流れも、
いろんな情報が伝わってくる。
人間は猫のように肩まわりを
完全に自由に使うことはできません。
でも、
硬くなった鎖骨まわりを少し調整するだけで、
「肩こりトンネルの見えない出口」が
一気に抜けることがあるかも知れません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【整体知恵袋メルマガ登録はこちらから】
姓
名
メールアドレス