内出血が教えてくれること「整体知恵.com」

こんにちは 整体知恵袋のたなかひろやすです。 おじいの前腕にできた赤い痕。
「掃除しててぶつけたんやろ」と 本人は軽く言うけれど、 施術者目線ではこれが大きな教材になります。 年齢を重ねると血管はもろくなる。
だから少しの衝撃や 圧でも簡単に内出血が出る。
これは患者さんの体でも同じこと。 強刺戟がお得意なおじいにワタシが 「これで分かったでしょ。 強い刺激を入れると青タンができる人がいるって」 と言うと、
「それとこれは違うがな」 と即座に返してくる。 でも、実際には 刺戟の入り口が違うだけで 結果は同じなんです。 ここに力まかせの罠があるんです。 「強くやってもらわないと効いた気がしない」
こう言う患者さんは少なくありません。 しかしその「効いた気がする」の正体は 交感神経の緊張や 一時的な感覚のマヒにすぎないことが多い。 強圧がもたらすのは── 内出血(見えないレベルも含む) 組織損傷と炎症 筋繊維の硬直による可動域低下 短期的な満足感の裏で、 確実にダメージが蓄積していきます。 本当に大事なのは「情報を読む」こと 力でねじ伏せるのではなく、 体から情報を拾うことこそ施術の肝です。 ソフトタッチだからこそ、 抜けない部分が浮き彫りになる 触れただけで反応する緊張は 「攻めすぎるな」のサイン 弱い刺激の中に 「どの動きで痛むのか」が はっきり現れる
強い刺激は情報を潰す。
弱い刺激は情報を引き出す。
これは均整法でも鍼でも同じ原理です。 おじいの前腕に出た内出血は、
「力で効かせる」という幻想を 壊してくれるリアルな教材でした。 施術者に求められるのは、 力を誇ることではなく
体に聞くこと、 動きに聞くこと、 情報を読む感覚を磨くこと。 そこにこそ、 患者さんが本当に求めている 「効く施術」があるのです。
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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