刺戟の方向について「整体知恵袋.com」
こんにちは。
整体知恵袋のたなかひろやすです
メキシコで面白い本を見つけました。
その名も
「マッサージの歴史」
この中から、
興味深い話を抜粋して
お届けしようと思います。
もちろん、ただ単に、訳したことを
転載するのではなく、
臨床でも応用が利くようにしています。
~~~~~ここから~~~~~
古代ギリシア人は
アナトリプシス
フリクティオ
と呼ばれるテクニックを使っていた。
このアナトリプシスは
“こすりあげる”という意味で、
ヒポクラテス以前の
シャーマン、神官による
ヒーリングの伝統は
四肢を下向きに揉みほぐすものであった。
しかし、ヒポクラテスは
四肢から身体の中心に向かって
揉み上げるというものだった。
~~~~~ここまで~~~~~
身体均整法も実はこの刺戟の入れ方を使っていて、
方向によって刺戟の入り方が違います。
中心に刺戟を向けるのは求心性で鼓舞
外側に刺戟を向けるのは遠心性で抑制
という法則があります。
どっちがどうって覚えるコツとして、
遠心性のイメージはあたまナデナデ。
いい子いい子する感じで、
頭を撫でる時下に下げますよね?
間違っても上にはさすりあげません。
なだめる時も手は下におろします。
鎮まれ鎮まれと下げるので抑制(遠心性)
と覚えると、中心から遠くに行くのは抑制。
と一度で覚えることができます。
また、身体均整法古典の書である
「臨床療術必携」の中にある
「四肢」の項目に
『凝結感は伸展作用を営む側に顕れ」
「虚脱感は屈曲作用を営む側に顕れる」
と書かれています。
調整法としては、
上へ上へ凝り固まっていく伸筋側の凝結は
下へ下へと整圧を加え、
下へ下へと弱って行く屈曲側の虚脱は
上へ上へ覚醒悲刺戟を与える。
つまり、
虚脱しているものを覚醒さすには、
上へ上へ(求心性=鼓舞)と書いてあるんです。
こう云う、小さく、細かいことが
施術の効果を変えていくんだなと。
ぜひ、意識して手技に
取り入れてみてください。
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今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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